「口座が悪用されている」「キャッシュカードを確認しに行く」は詐欺!
最近非常に被害が増加している詐欺で、警察官などと偽って電話をかけ「キャッシュカード(銀行口座)が不正に利用されている」「預金を保護する手続をする」などとして、嘘の手続きを説明した上で、キャッシュカードをすり替えるなどして盗み取る手口です。
電話での説明後に「キャッシュカードの確認に行く」などの名目で私服警察官や銀行協会職員等になりすました犯人が自宅を訪れ、被害者が目を離している隙に、あらかじめ用意しておいた偽のカードと本物のカードをすり替え、被害者が気づかない内に口座から現金を引き出してしまいます。
特殊詐欺グループを捜査しているのですが、あなたのキャッシュカード(銀行口座)が不正に悪用されていることが分かりました。
え!困ります…。
大丈夫です。
保護申請の手続きがありまして、そのためにキャッシュカードを確認したいので、ご自宅に伺ってもよろしいですか?
よろしくおねがいします。
手続きを行いますので、この封筒にキャッシュカードと暗証番号を書いたメモを入れてください。
はい、こちらです。
封筒に割印が必要ですので印鑑を持ってきてください。
少しお待ちください。
室内に印鑑を取りに戻るなど、目を離した隙に偽物のカードが入った封筒と本物のカードが入った封筒をすり替えられてしまいます。
割印ありがとうございます。手続完了の連絡がくるまで、封筒を開かず大事に保管してください。
これで、安心だわ…。
※偽物のカードが入った封筒を受け取ったと気付いていない。
要注意ポイント
最後に「封筒を開かず保管して」と言われることで、すぐにはキャッシュカードのすり替えに気がつくことができず、その間に口座から現金が引き出されてしまう巧妙な手口です。
被害を防止するために…
警察官、銀行協会などの職員が暗証番号を聞いたり、キャッシュカードを封筒に入れさせることは絶対にありません。
- 常に留守番電話機能を設定しておく
- 迷惑電話防止機器を利用する
- しっかりと覚えておき、おかしいな…と思ったら家族に相談してみましょう。
不安を感じたらまずは相談!
▶警察相談専用窓口 #9110
▶消費者ホットライン 188
▶未公開株通報専用窓口 0120-344-999
(日本証券業協会)
出典:「キャッシュカード詐欺盗」(警察庁)(https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/case/cashcard/)を加工して作成
特殊詐欺被害に遭わないために
特殊詐欺被害の多くは自宅の固定電話に直接出たことがきっかけとなっています。
被害を受けないためにも防犯機能のある電話機を設置したり、詐欺の手口を知っておくなど事前の対策をしましょう。