親族や警察や裁判所、検察などの公的機関を名乗ったりなどする振り込め詐欺、銀行や宅配業者を名乗り印鑑や暗証番号、キャッシュカードやクレジットカードを不正取得するなりすまし詐欺などこういった詐欺行為を特殊詐欺といわれています。
最近では、その手口が巧妙化し、あらゆる方法で詐欺を行おうとする特殊詐欺ですが、年々、被害に遭われる方が増え、一部地域では前年度よりも被害額が増額している所もあるようです。
自分や家族で対策は行われているかと思いますが、銀行等の金融機関も特殊詐欺に対して、様々な対策を行っており、銀行の行員やコンビニの店員が特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、警察署等に感謝状が贈られるニュースが報道されることもあります。
では、銀行等の金融機関ではどのような対策を行っているのかを数回にわたってまとめていければと思います。
今回は三井住友銀行にて行われている特殊詐欺に関する対策を紹介します。
■三井住友銀行の対策
三井住友銀行では振り込め詐欺を始めとした特殊詐欺や不正出金に対するセキュリティ対策のページを公開し、様々な対策を発信しています。
三井住友銀行が行っている対策には対面での対応とネット上での対応に分かれているので、それぞれの対策と特徴をまとめました。
窓口・ATM等の店舗の対面での対策
窓口・ATMコーナーなど対面での対応
- 振り込め詐欺に遭っているおそれのあるお客さまへの声がけ
- 口座開設時の厳正な本人確認
基本的な対応としては、窓口やATMにて詐欺被害の可能性のあるお客様にお声がけをして、取引の内容を確認するなどの対応を行っており、取引内容がご確認ができるまでお取引を中断する場合もあるそうです。
また口座開設時の厳正な本人確認については、お声がけ同様に口座開設等の取引時に利用目的の確認をし、不正な口座利用を防ぐための対策となっております。
その他、ATMには振り込め詐欺や還付金詐欺に関するステッカーや張り紙を貼るなどの対応をしています。
オンライン・ネット上での対策
オンライン・ネット上での対策
- 偽のメール・SMSに対する注意喚起メールの配信
- 電子メールへの電子署名付与
- 「ドコモメール公式アカウントマーク」の表示
- パスワードカードの導入
- 取引完了通知
- ソフトウェアキーボードの導入
- インターネットバンキングでのキャッシュカード関連の設定
特殊詐欺等に関する注意喚起を促すメール等の配信や三井住友銀行が展開しているSMBCダイレクトというオンラインバンキングでの対応を念頭に置いての対策となっております。
注意喚起メール配信や取引完了等の電子メールに対しては、メールへの電子署名付与、「ドコモメール公式アカウントマーク」といった迷惑メールやフィッシング詐欺対策を行っており、署名確認や公式マークの有無によって判別できるようにしています。
各種取引がメインとなるオンラインバンキングでは、ワンタイムパスワードを導入することや、取引が発生した場合はあらかじめ登録されているメールに取引完了の連絡が来ることで、安全な取引を確保しつつ不正な操作があった場合にすぐ検知できるように対策をとっています。
またオンライン上での暗証番号変更やキャッシュカード関連の設定も変更することができるため、不正な出金等の心配があった場合は暗証番号等の変更することができます。
■まとめ
いかがでしたしょうか?
三井住友銀行の特殊詐欺に対して銀行側での対策は以下の通りとなります。
・被害を未然に防ぐための対面での注意喚起、口座・取引時の本人確認の厳正な確認
・オンライン上での強固なセキュリティ対策・情報公開
三井住友銀行のセキュリティ関連のHPでは個人での対策やオンライン取引における推奨セキュリティソフトの紹介等も行っており、取引時の安全を確保するように努めています。
こういった詐欺対策は銀行などの金融機関だけでなく、自らが情報を得て、自分や家族も対策してこそ被害を防ぐことができると思います。
以下は特殊詐欺や不正出金等の被害に遭った場合の連絡先となります。
もし被害にあった場合は、相談してみましょう。
●三井住友銀行セキュリティ関連ページ
…各種詐欺の情報公開、詐欺対策の紹介
●一般社団法人全国銀行協会公式サイト
…金融犯罪に遭った場合の各銀行の相談・連絡先
●都道府県警察サイバー犯罪窓口
…具体的な被害に遭った場合に連絡
●消費者ホットライン(188 ※全国統一番号)/各地域の消費生活センター
…商品やサービスなど消費生活全般に関する苦情や問合せ、相談
●三井住友銀行不正出金ホットライン(0120-322-775)
…不正出金被害にあわれた場合の被害補償に関する相談
特殊詐欺に気を付けよう!!
近年、より複雑な手口となった特殊詐欺が横行しています。
情報をアップデートして、詐欺に遭わないように注意!