【鑑定】最近よく聞くPSA鑑定についてまとめてみました!!

トレカ情報

トレカ界隈のニュース等で良く聞くワードに“PSA“というものがあります。

最近ではトレカショップにもPSA鑑定品といった文言で店頭販売されていたこともあり、カードを購入したり、収集している人には馴染みのある言葉ともいえるかと思います。

PSAとはカード鑑定の世界的な企業であり、1991年の創業から4,000万枚以上のカードと1,000億円以上の累計申告価格の収集品を鑑定しています。

日本においては2018年に支社が設立され海外への鑑定の窓口等となっていましたが、2023年春から日本国内でも鑑定ができるようになりました。

そこで本記事では、企業としてのPSAとは何かということと、日本国内におけるカード鑑定方法についてまとめてみました。

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企業としてのPSAとは

Professional Sports Authenticator (PSA) は世界最大そして最も信頼されている第三者トレーディングカード真贋鑑定・グレーディングサービス会社です。PSAのサービスは世界中のコレクター、ディーラー、オークション会社などから高い支持を得ています。1991年の創業以来、PSAは4,000万枚以上のカードと1,000億円以上の累計申告価格の収集品を鑑定してきました。

PSAの真贋鑑定・グレーディングの専門知識や最先端のホルダーは、トレーディングカードの価値、保証、流動性などに貢献しています。世界中のコレクターがカードの長期保護について PSAを信頼しています。

PSAは珍しいコイン、トレーディングカード、サイン、メモラビリアなどの高価格な収集品の第三者真贋鑑定・グレーディングサービスの業界リーダーであるCollectors Universe, Inc.の一部門です。Collectors Universe, Inc.は日本以外にはカリフォルニア、パリ、香港、上海に支社を有します 。

PSAは、鑑定に対する補償を提供する唯一の第三者グレーディング会社として、トレーディングカードやその他の収集品の真贋鑑定及びグレーディングにおいて確固たる地位を築き上げています。

引用:PSA日本支社

上記はPSA日本支社に掲載されているPSAという鑑定会社の説明となります。
PSAは1991年に設立されたアメリカ合衆国を拠点とするトレーディングカードの認証および格付けを行う鑑定会社となります。

世界最大の認証サービスを提供しており、1991年の設立以来、4,000万枚を超えるトレーディングカードの認定を行っており、鑑定したアイテムの累積価値は1,000億円以上となります。

また日本には2018年に支社を設立しており、鑑定はアメリカにて行われておりましたが、2023年春より日本支社でも鑑定を行うと発表され、現在は日本国内でも鑑定が行われるようになりました。

PSAへの鑑定依頼

PSAへの鑑定依頼ですが、以前は海外への鑑定依頼を行うようになっていましたが、2023年春頃から日本国内での鑑定が可能となりました。
2023年8月現在では、バリューを含めて全てのサービスが常時受付中とのことです。

カードの鑑定には鑑定するカードだけでなく、書類や梱包など様々のものが必要となります。
下記は鑑定する際に必要な手順と道具となります。

  • 申込書
  • 通常の縦入れ両面透明スリーブ
  • カードセーバー1(PSA提出用専用ケース)
  • ダンボール等の梱包素材

PSA日本支社への鑑定依頼の手順

下記は日本支社でのオンライン鑑定依頼の手順となります。

  1. PSA日本支社のHPにアクセスし、TOPページにある申し込みボタンを押下する。
  2. オンライン申込センターのページにアクセスし、利用規約を確認の上、開始ボタンを押下する。
  3. PSAアカウントの新規作成・ログインをする
    ※海外版アカウントを所持している場合は、海外版アカウントでログインも可能
  4. オンライン上で申込書の作成し、必要書類を印刷する。
  5. カードの準備・梱包・発送
  6. 鑑定されるのを待つ(5~6ヶ月)
  7. 料金支払い(鑑定後、メールで請求書が届きます)
  8. カードが返却される

なお、鑑定依頼をする際に主に梱包において下記の事項を注意する必要があります。

  • 二重スリーブ
  • ジャストフィット(ピッタリサイズ)のスリーブ
  • ハードタイプ(デッキシールド等)のスリーブ
  • 横入れタイプ、カラースリーブ・キャラスリーブ
  • OPP袋(テープ付きスリーブ)
  • 上下逆さまの向きでカードをスリーブに入れること

カードを梱包する際は、上記を注意の上でカードを慎重にカードセーバー1または同類の半硬質カードホルダーに入れるようにしましょう。

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PSAのグレーディング(評価)について

PSAのグレーティングとは、カードに対しての評価となります。
PSAへの鑑定依頼後、カードの真贋・不正加工グレーティング(評価)カード情報の登録・識別番号の登録の順に行われます。

グレーディングの過程

PSAのグレーティングについては、PSAへの鑑定依頼後、カードの真贋・不正加工グレーティング(評価)カード情報の登録・識別番号の登録の順に行われます。

【カードの真贋・不正加工の確認】
PSAの専門チームがカードの真贋鑑定をします。 次にカードに色の塗り直しやトリミングなどの不正加工の有無を調べます。

【グレーティング】
上記の鑑定を実施後、カードのグレーティングを行います。

【特殊ホルダー封入・識別番号登録】
グレーディングが完了後、各カードをPSA特殊ホルダーに入れます。ケースの中にあるラベルにカードの関連情報と識別証明番号が表示されます。
こちらの情報はPSAの証明番号確認にていつでも確認することが出来ます。

PSAグレーディング基準

PSAのグレーティングの基準は以下の10段階となります。

評価カードの状態
PR1(評価 Poor) 深刻な欠陥があり、カードの視覚的な魅力が失われている可能性がある。大きな折り目や極度の変色、汚損、極度の反りがある可能性があり、内容の識別が困難な場合がある。カード前後のセンタリング条件は90/10以上。
FR1.5(評価 Fair) カードの四つ角に極度の摩耗があり、表面に擦り傷、ひっかき傷、穴、欠け、汚れなどの深刻なダメージが見られる。この評価点を達成するためには、カードの個体部分に大きな破れなどによる欠けがあってはならない。カード前後のセンタリング条件は90/10以上。
GOOD2(評価 Good)カード表面に明らかな摩耗や変色があり、四つ角の丸みが顕著である。表面に軽いひっかき傷や擦り傷、汚れがある。カード前後のセンタリング条件は90/10以上。
VG3(評価 Very Good)四つ角に顕著な摩耗が見られ、縁が多少黄ばんだり変色している可能性がある。表面に僅かな擦り傷や軽いひっかき傷がある可能性がある。カード前後のセンタリング条件は90/10以上。
VG-EX4(評価 Very Good-Excellent)四つ角の摩耗はある程度抑えられており、カード本来の光沢がある程度保持されており、表面の摩耗がわずかである必要がある。軽い擦れや擦り傷が確認できる場合がある。カードのセンタリング条件は前面85/15以上、背面90/10以上。
EX5(評価 Excellent)四つ角にはごく僅かな摩耗がある。よく見ると軽い傷が散見される場合があるが、魅力を損なうものではない。カードの境界線が白っぽくなっている場合がある。カードのセンタリング条件は前面85/15以上、背面90/10以上。
EX-MT6(評価 Excellent-Mint)詳細な検査でのみ検出される微細な傷がある場合がある。摩耗は全体的な魅力を損なわない程度に抑えられていなければならない。端に非常に僅かなノッチが見られる場合がある。カードのセンタリング条件は前面80/20以上、背面90/10以上。
NM7(評価 Near Mint)四つ角に僅かなほつれが見られる場合がある。全体に僅かな初期傷(カード印刷時の傷)が見られる可能性がある。ワックス染みは裏面のみ許容される。カード本来の光沢がほぼ維持されている必要がある。カードのセンタリング条件は前面70/30~75/25以上、背面90/10以上。
NM-MT8(評価 Near Mint-Mint)カード裏面に僅かなワックス染みが見られる。四つ角に僅かなほつれが2か所以下で存在している。僅かな初期傷が見られる。カードのセンタリング条件は前面65/35~70/30以上、背面90/10以上。
MINT9(評価 Mint)    裏面の僅かな染み、僅かな初期傷、僅かなオフホワイトの境界線といったいずれかの欠陥が1つだけ見られる。カードのセンタリング条件は前面60/40~65/35以上、背面90/10以上。
GEM-MT10
(評価 Gem Mint)
事実上完璧なカードを意味する。シャープな四つ角、シャープな印刷、欠損のない光沢を保持し、いかなる種類の汚れも保持していない。センタリング条件は前面55/45~60/40以上、背面75/25以上。
参照:PSA日本支社

クオリファイヤの有り・無し

クオリファイヤとは、簡単に言うと欠点の表示を意味しています。鑑定依頼を出したカードに印刷ミスや裁断ミス等があった場合は下記の記載が表示されることがあります。

クオリファイヤについては鑑定を依頼する際のチェック事項としてあり、この項目を正確にするかしないかで鑑定のグレーディングが落ちる可能性があります

記号カードの状態
OC=OFF CENTER 枠ずれ。カードの印刷が軽く中心からずれている場合、グレードに“OC”と付記されます。PSA では、左右あるいは上下にどのくらい印刷がずれているかで、そのカードのグレードを判定します。
ST=STAINING 変色。PSA の定める許容範囲内のカードの変色の場合、グレードに“ST”と付記されます。
PD=PRINT DEFECT印刷の滲み。著しい印刷の滲みの場合、グレードに“PD”と付記されます。
OF=OUT OF FOCUSピントが合っていない。PSA の定める許容範囲内のピントが合っていないの場合、グレードに“OF”と付記されます。
MK=MARKS落書き。インク、鉛筆などの落書き、もしくは何らかの書き込みの痕跡が認められる場合、グレードに“MK”と付記されます。
MC=MISCUTミスカット。不自然なカードのカットのため、カードの絵柄などが一部切り落とされたり、またはカードに別の一枚以上の絵柄などが印刷されている場合、グレードに“MC”と付記されます。
参照:PSA日本支社

グレーディングが不可の場合

鑑定を依頼したカードが鑑定不可返却された場合は、グレードなしとして評価されます。

基準カードの状態
N1 トリミングの形跡 カードの角やエッジが加工された形跡があります。ハサミやカッター等によってカードが切りそろえられていることもあります。この場合、切り口の色が均一でなくなったり、エッジが異常に尖っていることがあります。
N2 修復の形跡 カードが修復された形跡があります。例えば、破れたカードの角が新しく見えるように修復された形跡があります。
N3 色の塗り直しの形跡カードの色が塗り直された形跡があります。
N4 偽造品疑いカードやサイン等、偽造品の疑いがあります。
N5 変造品カードが変造品である疑いがあります。紙の修復やシワ伸ばし、光沢強化等の加工もこれに含まれます。
N6 最低限のサイズ基準を満たしていない製造上の段階で、カードの大きさが基準に満たない場合です。この場合はグレーディング料金は発生致しません。
N7 洗浄の形跡縁を白くするために、漂白剤等を使用した形跡があります。ワックス、食べ物タバコ等のシミ抜きがされたカードもこれに含まれます。
N8 ミスカットこの用語はカードの製造段階でのカットが異常であることを示し、このため元々の見栄えよりカードのエッジがずれている状態のことです。この場合は、グレーディング料金は発生致しません。
N9 グレード不可サイズの上限を超えていたり発行元が不明であるものはグレードを付けることができません。この場合は、グレーディング料金は発生致しません。
参照:PSA日本支社

また別記事でPSAの鑑定についてまとめた記事がありますので、こちらも併せてご確認ください。

PSA鑑定の金額

下記はカード1枚における鑑定金額と保険+送料の一覧です。

PSA鑑定にかかる料金は、カードの鑑定料金(カード一枚づつ)+保険と送料(カード枚数と申告価格の合計で決定)+事務手数料(550円)となります。

またPSAに鑑定を依頼する際にどのレベルで依頼するのかは、鑑定をするカードの申告金額によって、鑑定するサービスレベルが異なります。

申告価格とは、カードの鑑定を依頼する際に申込書に記載するカードの価格のことです。金額は自ら価格を決めて申し込み書に記載をします。

何故、申告価格が必要なのかというのは損害保険の掛け金と補償額を決めるためです。
申告価格を低めに書くと、損害保険の掛け金(鑑定料)は少なくなるが、補償額も低くなります。
一方で申告価格を高めに書くと、損害保険の掛け金(鑑定料)は高くなりますが、補償額は高くなります。

また補償額は申告価格と市場の再取得価格の低い方の金額となるため、申告価格を高く書いたからといって、必ずしも補償額が高くなるわけではありませんので注意が必要となります。

このような上記の情報と計算式をもとに一例をあげると、申告価格1,000円のカードを10枚送りたいとします。

申告価格1,000円のカードはバリュー鑑定料金(旧レギュラー鑑定料金)となります。
カード1枚ごとに料金が掛かるため、鑑定料金は3,300×10枚の33,000円となります。

保険と送料はカード枚数が9~25枚以内、申告価格の合計が10万以内なので2,500円になります。その他に550円の事務手数料がかかります。

この場合にかかる料金は鑑定料金33,000円+保険と送料2,500円+事務手数料550円で合計金額は36,050円となります。

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PSAを利用した詐欺・強盗等の諸問題について

近年のトレーディングカード需要の高騰により、PSA鑑定を行い真贋の判定や価値基準を設定する人が多くなってきております。
真贋がはっきりしているレアカードは、世界最大の鑑定会社という安心感により高値で取引をされています。

しかし、そういった真贋の結果や安心感を逆手にとってフリマアプリ・サイトにてPSA鑑定品を謳った詐欺商品が出回ったり、トレカショップにて販売されていたPSA鑑定済みの高額トレカを盗難するという事件も発生しています。

その結果として、強盗によって転売される可能性があるため、カードの買取を行うショップはPSA鑑定品の買取を中止するところも出てきていますし、またフリマサイトのメルカリもPSA鑑定を謳う詐欺商品に対しても対策を打ち出しています。

その信頼されているPSA鑑定品のカードをフリマやネットオークションで購入を検討している人は、詐欺行為にあう可能性があるので注意しましょう。

もしPSA鑑定済みのカードが欲しい場合は、PSA鑑定済みカードを販売している信頼できるカードショップ等で購入することを検討しましょう。

偽PSA鑑定品やフリマサイトにおける偽PSA商品については別記事にまとめていますので、あわせてご確認ください。

まとめ

今回はPSAについてまとめてみましたが、カードを鑑定する際の手順や金額など様々なバリエーションがあり、さらに正確に鑑定をするため期間も長期に渡るなど、手間とお金が掛かっていることが分かります。

もし興味がある人は、お手持ちのカードで一度、鑑定に出してみても良いかもしれませんね。
鑑定に出すことで、より愛着が湧くかもしれませんよ。

PSA日本支社HP
 …カードの鑑定依頼・証明番号の確認

メルカリ よくある質問
 …偽物・非正規品と思われる商品が届いた場合

商品やサービスなど消費生活全般に関してトラブルがあった場合、以下の電話番号から、地方公共団体が設置している消費生活センターや消費生活相談窓口の案内を受けることもできます。

消費者ホットライン 188 / 03-3446-1623

トレカ詐欺に気を付けよう!!

近年、トレカ詐欺が横行しています。
ネット通販やフリマアプリ経由で購入する際、詐欺に遭わないように注意!