ポケカや遊戯王といった人気トレカシリーズの人気が沸騰中の昨今、トレカ販売の実店舗やフリマサイトでは新たにPSAの鑑定品が高額で取引されるようになってきました。
実際に秋葉原に実店舗のあるカードラッシュ、magiを始めとした様々な店舗でPSA鑑定品の買取りや販売、ネット通販を開始しています。しかしPSAのような高額商品こそ取引の際のトラブルがつきものとなっており、度々SNS上で悪い意味で話題になっているのも事実です。
今回の記事ではPSA鑑定品の出品と取引の際に巻き込まれやすいトラブルと対策について取り扱いますが、結論からお伝えするとPSA鑑定品の販売を検討されているならば「実店舗の存在する信頼できるカードショップ」での販売取引が一番リスクが低く、安全だといえます!
そもそもPSAとは何か?という点については下記の記事の冒頭で紹介していますので是非ご確認ください!
※当サイトは転売や高額商品、偽物商品を購入することを推奨いたしません。
※取引はご自身の判断で、自己責任のもと行ってください。
■「傷があった」と詐欺師扱いをされる
SNSやフリマで購入する際には実物を確認せずに購入することになります。
この時起こりがちなトラブルとしてPSA10の商品には「完全な美品であり少しでも傷がある場合は偽物である」という購入者側の勘違いや思い込みが発端になるパターンです。
わずかな傷があった場合でもPSA10になるケースはあるので、もしもお手元のPSA鑑定品がぱっと見で綺麗であったとしても出品時の説明文に「完美品」「美品」などのワードを入れることはこのような勘違いやトラブルをより招きやすくなってしまいます。
上記の記事に書いてあるようにPSAは10段階のランク付けをしていますが、詳細な評価基準は公表されていません。詳細が公表されていない以上、PSAはあくまで「評価基準」でしかない訳ですね。
後の項目でもまとめますがトラブル回避のため、出品の際にはPSAはあくまで「審査(評価)基準をクリアしています」という鑑定品であり、「全く傷なし」「シミなし」「完美品」という訳ではないという説明文やカードの状態をアップにした詳細な画像などを載せることが求められます。
■明確な規則のある店舗での販売が安全
このようなトラブルが起こりうるとすると、個人間トラブルの回避や郵送時のPSA商品破損のリスクを鑑みて、多少店舗に足を運ぶ手間と時間がかかったとしてもPSA商品の販売は信頼できるカードショップ(実店舗)に持ち込んで一任してしまう方が良いかもしれません。
当然、店舗でPSA商品を販売する場合に店頭に並ぶ商品となるためには一度店舗側で偽装品や欠陥品の可能性を見据えて査定されており、その時の適正価格で販売されますので希望する価格での販売にはならないかもしれません。
またPSAのような中古のトレーディングカードを仕入れて転売する場合は、古物商許可という資格・免許が必要であり、実店舗のあるお店はそれを必ず取得しているため、一般人の個人販売よりも真贋判断において堅実であるといえます。
余談ですが、店舗では購入の際に確認をとれば購入時に商品の状態も詳しく見せてもらうことも可能です。もしくは購入時に店舗側からあらかじめ商品状態についての確認と同意を求められるパターンもあるかと思います。
上記のように店舗で仕入れる商品は必ず査定と鑑定の工程を挟んでから店頭に並ぶため、偽物が持ち込まれた際には商標法違反として警察に通報されることも!
■出品の際のトラブル回避ポイント
このようにトラブルが起きやすいとしても、カードショップの実店舗が都内に多いことや、休日のカード査定について混み合うため時間がかかることからどうしてもフリマアプリや個人間で取引を検討される方も多いかと思われます。
そんな方にトラブル回避のためのポイントをいくつか紹介します。逆に下記のような説明や対応がないと詐欺を疑われたり、郵送時破損が起きた際などの責任の所在が明確に出来ずトラブルに遭う可能性を高めてしまうかもしれませんので要注意です。
ポイント①説明文にカードの状態を明記
最初に、購入者に誤解を与えない為の商品説明としてカードの状態を明記しておくことが大事になります。商品画像で詳細をアップで載せることや商品説明の文章に「完美品を保証するものではありません」や「商品の状態の詳細につきましては画像欄をスクロールしてご確認をお願いします」などの文言を載せることがトラブル回避に有効です。
またもっと購入者に安心していただくために「より詳細な画像が必要な場合はご連絡いただければ対応します」などの文言もあると良いかもしれません。
より高価で希少価値の高い取引であれば「保管方法」として「紫外線の届かない暗所、湿度をコントロールされた場所にて保管」などと記載するパターンもあるようですが、ご自身の保管環境に合わせて適切に記載をお願いします。
ポイント②梱包時に動画を撮影
こちらは郵送時の内容になりますが、梱包する動画を撮影することはトラブルが起きてしまった際の証拠映像として有効なためスマホなどで動画撮影することも大切なポイントになります。
梱包作業の一連の動きとして緩衝材や濡れ防止の対応、購入者住所の記載と郵送物に封をするところまでの撮影が推奨されます。このような動画を撮っておくことで万が一郵送時に損傷が発生した場合でも、映像があれば責任の所在をはっきりさせることが出来るためトラブルの回避に役立ちます。
■まとめ
今回はSNSやフリマサイトから個人販売から出品ことで巻き込まれやすいトラブルとその対策についてまとめました。
出品の際の最善は信頼できるカードショップ(実店舗)で販売する事ですが個人間取引の際にはこういったトラブルに巻き込まれないように対策をしながら行いましょう!
またネットでの個人間売買に知見のある高木篤夫弁護士はNHKの取材でこのようにも語りました。
「個人間売買でも、運営会社に個人情報が登録されているプラットフォームであれば、弁護士への相談を通じて犯人を追及したり、返金したり、解決できる可能性があります。一方、SNSの個人アカウントどうしで取引される場合は、弁護士が相談を受けても個人の特定に至らず、問題を解決できないこともあります。SNSなどでの個人間売買には、特別のルールや規制がないため、今後議論が必要になってくると思います」引用元:クロ現取材ノート
PSA商品の出品からトラブルを起こさないためにもあらかじめ行える対策ポイントは押さえておくことが今後も大事になりそうです。
トレカ詐欺に気を付けよう!
近年、トレカ詐欺が横行しています。ネット通販やフリマアプリ経由で購入する前にどのような手口があるか確認しましょう。