トレカ界隈では数年前からPSA鑑定品が注目を集め、日本でもPSAの日本支社ができたことからPSAをより身近に感じるようになってきました。
今回の記事ではPSA鑑定品に関する素朴な疑問について取り扱います。そもそもPSAとは何か?という点については下記の記事の冒頭で紹介していますので是非ご確認ください!
※当サイトは転売や高額商品、偽物商品を購入することを推奨いたしません。
※取引はご自身の判断で、自己責任のもと行ってください。
■フリマアプリで証明番号を隠す理由は?
フリマアプリではPSAの識別証明番号を隠して出品している方がたまに見られます。最近では「隠す理由は特にない」という思考もSNS上で多く見られますが、隠して出品派の理由としては、ナンバーの流出と偽装を防ぎ、詐欺や転売を目的とする模造品として使用されないように対策しているようです。
しかしPSA鑑定品の購入者側としては識別証明番号によって確認できるカード情報が多いので、確認出来たほうが疑念が少ないと考える方も多くいます。
また、PSAの公式サイトでは「PSAケースの中にあるラベルにカードの関連情報と識別証明番号が表示され、情報はPSAcard.com/certにていつでも確認することが出来ます。」と説明されていますので不安に思う場合は出品者に問い合わせてみるのも手かもしれません。
フリマアプリで証明番号を隠しているのは模造品や詐欺目的だからではなく、逆にそのように証明番号を悪用されない目的であったりします。
■PSAケースの「第何世代」って何?
PSAは鑑定に出した後、グレーディングラベルと共に特殊な硬質ケースに入って返還されます。
そのようなPSAケースの世代は、時間の経過とともにいくつかの異なるタイプが存在しています。
PSAは、その設立以来、さまざまなフリップ(ケースのラベル部分)とホルダーのデザインを導入し、改良してきました。
これらの変更は、主にセキュリティの向上、認証の精度の向上、およびコレクターのニーズに応えるために行われています。
初期の世代
初期の世代では、PSAロゴやバーコードの配置、フォントスタイルの変更など、細かなデザイン変更が見られました。
PSAの最初の世代のケース、通称「PSA Flip Type #1」と呼ばれるものは、1991年から1992年にかけて発行されました。これはPSAによって発行された最初のホルダーで、初めてPSAによってグレード付けされたカードは、有名なグレツキーのT206ワグナーカードで、認証番号は00000001でした。
これらの初期のPSAホルダーは、現代のPSAラベルとはかなり異なる外観をしており、特にフォントやゼロに施された線、シリアルナンバーのバーコードの長さなどが異なっています。
この初代PSAフリップは数年間のみ発行され、その後のPSAホルダーと比較して市場に出回ることは稀です。
※画像はイメージです。
実際の初期PSAケースの画像は、All Vintage Cardsのウェブサイトに掲載されている「A History Of PSA “Flips” (And How To Detect Fakes)」という記事で確認できますのでぜひチェックしてみてください!
参照元:https://allvintagecards.com/history-of-psa-flips/
後の世代
後の世代では、背面のホログラムの導入、ラベルのフォントと形状の再調整、セキュリティ機能の向上などが行われました。ざっくりと前の世代からの進化、その世代の特徴をまとめています。
※確認したい世代をクリックすると内容が表示されます。
PSA Flip Type #2 (1992-1999)
- 新しいフォント: この世代で完全に新しいフォントが導入され、主に現在まで使用されています。
- バーコードのサイズ変更: バーコードの幅が小さくなりました。
- PSAスタンプの追加: ホルダーの右下に「PSA」とスタンプされるようになりました。
PSA Flip Type #3
- 背面のホログラム変更: 背面のフリップにあるホログラムがPSAロゴからCollector’s Universeロゴに変更されました。
PSA Flip Type #4
- フォントの変更とバーコードの左寄せ: 初期のフォントスタイルに似た新しいフォントに変更され、バーコードがラベルの左側に寄せられました。
PSA Flip Type #5
- フォントと背面ラベルの変更: フォントが再度変更され、背面のホログラムが取り除かれ、紙が薄い青色になりました。
PSA Flip Type #6
- 背面ラベルの変更: 背面のPSAロゴはType #5と同じですが、紙が濃いロイヤルブルーになり、文字の配置が変更されました。
PSA Flip Type #7
- グレード番号の次行への移動: カードの数値グレードを条件記述の下の行に移動しました。
PSA Flip Type #8 (2015導入)
- フロントラベルと背面フリップの新しいホログラム: フロントラベルの下部中央に小さな「PSA」ホログラムが追加されました。背面の文字とレタリングにもホログラムが施されました。
PSA Flip Type #9
- 背面フリップに証明書番号とバーコードの追加: 前面はType #8と同じですが、背面ラベルにはバーコードとカードの証明書番号が追加されました。
PSA Flip Type #10 – 「Lighthouse」フリップ (2017導入)
- 新しいPSAホログラムと背景デザインの変更: Lighthouse™技術を使用した新しいPSAホログラムが導入され、「オン/オフ」の照明効果が生まれました。背面ラベルも更新され、PSAのトレードマークの青色が背景に使用され、中央に大きなPSA Lighthouseロゴが配置されました。
これらの変更は、カードの真正性を保証しセキュリティを強化するために行われました。各世代のPSAケースは、コレクターにとってカードの状態と価値を正確に伝える重要な手段となっています。
また偽PSAの鑑定品の見分け方については下記の動画で詳しく説明されていましたのでこちらもおすすめです!
■まとめ
今回はPSAケースに関する素朴な疑問を二つほど詳細に記事にしました。PSA鑑定が店舗でも発売され、コレクターにとってかなり身近な存在になったからこそ、知っておきたい情報が多かったように感じます。引き続きPSAに関する疑問をリサーチ、記事にしていきます!
また新着記事更新のお知らせや注目の過去記事などはX(旧Twitter)のチーター刑事 特殊詐欺INFOで投稿していますので是非フォローをお願いします😸
トレカ詐欺に気を付けよう!
近年、トレカ詐欺が横行しています。ネット通販やフリマアプリ経由で購入する前にどのような手口があるか確認しましょう。