2025年8月9日から11日までの3日間限定で、マクドナルドのハッピーセットに数量限定で「ポケモンカード」が登場しました。
子どもから大人まで多くのファンが詰めかけ、販売開始直後から各地で長蛇の列が発生。
しかしその熱狂は、転売や食品廃棄といった深刻な問題を生み出し、SNSを中心に批判が殺到する事態へと発展します。
本記事では、キャンペーンの内容から問題発生の経緯、マクドナルドの謝罪までを詳しく振り返ります。
限定3日間!ハッピーセットにポケカがついてきた!

2025年8月9日から11日までの3日間限定で、ハッピーセット「ポケモン」を購入したお客様に「ポケモンカード」が2枚セットで配布されました(ピカチュウ+ランダム1枚、全5種類)。
数量限定のため、朝からたくさんの並ぶ人が出る事態になりました。
実際に購入、開封してみた
筆者も初日の朝9時頃に購入しに行ってみましたが、近所のマクドナルドはモバイルオーダーを完全に停止していました。
都心では無いのも重なって、お客さんは体感少なく感じました。
ハッピーセットがカービィの時は番号が載るモニターに数字が入りきらなかったのですが、今回は前に3組くらいでした。あとから子連れが何組か来て注文していて、かなり平和な店舗でした。


小学生の息子用なので1セットしか購入しませんでした。
開封の結果、ランダム枠はニャオハが当たりました!
息子はニャオハが好きなので、1発で引けて大喜び。ちなみにおもちゃはヒトカゲです。
朝マックの内容が息子は好きではないので、筆者がプチパンケーキを食べました。久しぶりで美味しかったです。
転売屋が殺到!?店舗は大混乱!
初日の朝から、各地で大混乱となりました。詳しく見て見ましょう。
想定以上の人気で即日配布終了店舗が続出
キャンペーン初日となった8月9日朝から、多くのマクドナルド店舗には親子連れやコレクターが詰めかけ、開店前から長蛇の列ができました。
特に都市部や交通の便が良い店舗では、開店から1〜2時間で配布分が終了。地方店舗でも午前中にはなくなるケースが多く見られました。
SNS上では「朝7時に並んだのにもう終了」「子どもが楽しみにしていたのに買えなかった」といった声が相次ぎ、配布終了を知らせる店舗の貼り紙の写真が拡散される事態となりました。
事前の人気予想を上回る需要に対し、供給量が追いつかないことが大きな混乱の原因となりました。
「1人5セットまで」の告知が事前にされていましたが、無視して大量に注文したり、わざわざ並び直す人もいたそうです。
転売の急増と高額取引
配布開始から数時間以内に、フリマアプリやオークションサイトには今回のポケモンカードが大量出品され始めました。
単品販売から未開封のまとめ売りまでさまざまで、中には「300パックセットが数十万円」という常識外れの価格で落札されるケースも確認されています。
こうした動きに対し、SNSでは「完全に転売ヤーの餌食」「子ども向け企画が大人の利益目的に利用されている」と非難が殺到。
一方で「人気が高いから仕方ない」という意見も一部には見られ、消費者間での温度差も浮き彫りになりました。
マクドナルドやフリマアプリ事業者は後日、この状況を問題視し、違反出品の削除や監視強化の必要性を表明しました。
食品廃棄や店舗混乱も発生
今回の配布では、カードだけを目的にハッピーセットを大量購入し、食べ物を食べずに廃棄する行為も問題となりました。
SNSには、未開封のハンバーガーやポテトがゴミ箱に捨てられている写真が投稿され、食品ロスの深刻さが改めて注目されました。
また、行列や混雑によって店舗スタッフの負担は大幅に増加しました。注文の集中で通常メニューの提供時間が遅れたり、駐車場や周辺道路が混雑したりと、地域にも影響が及びました。
一部店舗では、店内の騒然とした様子やクレーム対応に追われるスタッフの姿が目撃され、「お祭り騒ぎ」というより「現場は修羅場」と形容する声も聞かれました。
「食品ロスをなくそう」を掲げているにも関わらず、この事態はどうなのか?の声も見られましたね。
今回は「おもちゃ+ポケカ」だったこともあり、店内の「おもちゃ回収BOX」にポケモンが大量に入れられているのも見えて悲しくなりました。
マクドナルドが謝罪と再発防止策を発表
事態を重く見たマクドナルドは公式サイトで謝罪文を掲載し、今後の再発防止策を発表しました。
簡単にまとめると下記の4点です。
- 1人あたりの購入制限をより厳格化(1回の会計で5セットまで)
- デリバリーやモバイルオーダーの制限強化
- ルール違反や迷惑行為があった場合の購入拒否・アカウント退会処置
- フリマアプリ事業者への協力要請
購入制限をかけても無視して並び人はいますし、インバウンドの影響で日本語がわからない人も来ています。店舗スタッフの負担が大きくなりそうですよね。
まとめ
今回のマクドナルド×ポケモンカード企画は、たった3日間という短期間で大きな盛り上がりを見せ、ファンやコレクターにとっては夢のようなキャンペーンとなりました。
しかし同時に、予想を超える需要による配布終了の早期化や、高額転売、食品廃棄、店舗混雑といった負の側面が全国規模で表面化しました。
この出来事は、人気キャラクターとのコラボレーションがもたらす経済効果や集客力の大きさを証明すると同時に、配布方法や数量制限のあり方、そして転売対策の重要性を改めて示すこととなりました。
「子ども向けのキャンペーンをどう守るか」という課題は、マクドナルドだけでなく、同様の企画を行う企業全体が直面するテーマです。
次回以降は、事前予約制や事後抽選制、購入履歴による制限など、より公平で持続可能な配布方法の導入が求められます。
消費者にとっても、適切なマナーとモラルを守ることが、こうした企画を長く楽しむための大切な条件となるでしょう。
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